農暦ブログ

農を中心として自然や文化を大切に過ごしていく♪~パーマカルチャーの実践を目指して~

   
        
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【読学3】評価が低い、不満、評価を上げたい、評価制度を変えたい方必見!「評価基準」 西尾 太(人事の超プロ)著

現在、会社で今まで構築してある人事評価にメスを入れることになりました。私自身、人事の仕事をしたことがありませんが、会社からはやってみなさい、と。

 

そんな時、自分の経験から評価制度の見えない部分にストレスを感じていたり、当たり前だと思っていた項目が、一般企業ではあまり使わなかったものだったり、、古くからある会社の人事評価制度に結構衝撃を受けております。

 

今、私は外部コンサルタントに指導を受けながら社内の評価基準を見直し、修正していますが、その際、何もわからず、思わず手に取って読んだ本が西尾太氏の「評価基準」という本です。チェックリストのサンプルが付いていて参考にしやすいということで購入いたしました!一日で読める内容で、評価する側だけでなく、評価される側にも大変役に立つ内容が多くありました。ぜひ、若手から管理職、経営者まで「評価」について知りたい方はぜひお読みください!

 

一番印象に残った部分は3点です。

 

コンピテンシーの重要性

 ⇒用語の意味として「成果につながる行動」「活躍する人に特徴的な行動や考え方」とあり、会社に求めている評価基準そのものだということです。課長と部長の違いとして「目標達成」が課長の役割。そして、部長になると「目標設定」「マネジメント知力」が求められるという部分は非常にスッキリしました。(特に達成と設定という言葉の使い分けが分かりやすい!)そして、コンピテンシーについて45の具体的なものが紹介されていて、そのまま利用できるぐらいのものでした。

※45のコンピテンシー(正式名称:BーCAV45:Business Core Action Value 45models)

コンピテンシーを知らないと、誰もが会社内で「困った人」になってしまい、キャリアアップできなくなってしまう人になるという言葉には冷や汗がでそうでした。

 

②人事ポリシーを貫く

 ⇒「会社の社員に対する考え方」を貫くことが大切だと説いています。どんな社員がほしいのか、社員に何を求めるのか、どうやって社員に報いるのか。。。。。様々な評価基準を作ったものの、私が最初に作成したチェックリストは社員を単なる作業ロボット化するチェックリストでした。今あるもの、評価すべきポイントが曖昧なまま進んでいくと、とんでもない社員で構成されたとんでもない組織になるのだと改めて自覚しました。中でも評価基準の曖昧な例として「住宅手当がある」「あいつはがんばっていると評価者が口にする」という言葉を見て、うちの会社と同じだ~~!と恥ずかしく思えてきました。

 

③会社員としての大前提を「知らない」ことを知らないと困った人になる

 ⇒この言葉は大変深いです。。。。会社としてどんな社員が必要か。業績だけを上げる人間なのか、思いやりをもった人間か。本書には大切な部分にも触れられています。新人に求められるのは「チームワーク」や「マナー意識」といった社会人としての一般常識であり、会社員としての基礎力。それらが身についていない状態で組織全体が取り組んでも・・・・・ごもっともでございます。新人で身につけたことは、コンピテンシーに従い、課長でも、部長でも、役員でもできるべきだと伝えています。

 

他にも「影響力」を身に着ける大切さ、後悔しない転職のポイントなども書いてあり、非常に参考になる本でした。

この本を読んで、人事制度を見直す立場からすると、「会社からのメッセージ」を評価基準で明確に伝えていくことがとても重要だと感じました。特に、「傾聴力」などを評価基準の一つとしている部分は取り入れてみました!

そして、評価される側に対しても、会社の評価基準を知ることで自分の行動を見つめていくというメッセージも込められていて、新入社員の方にも参考になること間違いなしです!