農暦ブログ

農を中心として自然や文化を大切に過ごしていく♪~パーマカルチャーの実践を目指して~

   
        
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【読学4】ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則 ジェームズ・C・コリンズ~経営・リーダーシップの勉強で役に立つ!新入社員も管理職も経営者も一度は読むべき本!

会社員として2年目を迎えたとき、今から15年ほど前この本を手に取りました。

以来、会社で経営に対するレポートを求められると必ずといっていいほど、参考にして書いてきました。

改めて今、読み返してみると、自分が管理職として会社を動かすときには具体的に自分の会社について具体的に考えることができる良書です。数あるフレームワークと同じかもしれませんが非常に参考になるポイントが多くありますので、経営者、管理職だけでなく、新人の頃から読んでおいて損はないです!

 

タイトルに②とついていますので、それ以前に「ビジョナリーカンパニー」が出版されています。そしてご存知の通り、今では④まで出版されています。多くの著名な方からは②と④がとくにおすすめと言われているものですが、今回は②について取り上げます。

 

第一章に全体像がまとめて書いてあるため、非常に読みやすい構成になっています。様々な企業を調査した結果として、良好な企業から偉大な企業に飛躍した共通点を多く書いています。また、各章の終わりにもまとめがありますので、機械的に要点のみ読むことも可能ですので、忙しい方でも大丈夫です!

 

自分が特に印象に残った部分として3点です。

 

①第五水準のリーダーシップ

 ⇒謙虚さ+不屈の精神=第五水準。謙虚であるが意思が強い、控えめだが大胆。

この言葉を入社2年目で学べたことはよかったです。ワンマンな経営者が強いリーダーシップを発揮して会社を引っ張るものという考えが強かった時でしたが、常に謙虚、おどろくほどの謙虚な姿勢という部分は今でも自分が意識できているという点では、この本と出会えて感謝しかありません。

 飛躍を達成した企業すべてに第五水準の指導者に率いられていたという共通点に深い印象を抱きました。

 

②誰をバスに乗せるか

 ⇒人事的な、採用面での話から評価、報酬までの章です。以前までこの章は人事担当、あるいは、経営者として、採用って大事だな。自分は適切な人材になっているのだろうか。と思いながら読んでいましたが、今期、人事の仕事を少し請け負うようになり、この章の印象が変わりました。実務においては「守り」に入ることが多く、どうやって職員を辞めさせないようにするかを必死に考えます。しかし、「人材は最重要の資産ではない。適切な人材こそがもっとも重要な資産なのだ」という言葉通り、会社からのメッセージを出す必要性を改めて、本書からも今、学ぶことができました。

 

③単純明快なビジョン

 ⇒「針鼠の概念」を活動の指針としている企業が飛躍しているということで、3つの主要な側面を書いている。

 1.情熱をもって取り組めるもの

 2.経済的原動力になるもの

 3.自社が世界一になれる部分

この章で伝えるべき点はいわゆるSWOT分析に近いものだと思います。入社3年目のレポート作成時も自社の強みを考えたことを思い出しました。当然、今は当たり前のように自社の強みを考えることはできるようになってきていますが、それでも、この後の章に「人ではなく、システムを管理する」というところでもかなり深いことが書かれています。

 

最近になって、経営本も相当な数になってきています。それでもこのビジョナリーカンパニー②は私の中で原点になっていることは間違いありません!

歴史は繰り返されるもので、多少の方法論は変わってきますが、根本的な部分では変わることなく、想いを乗せて突き進むことが重要であり、そこに企業、企業人としての魂がどれほど集結しているのか。

私は入社2年目にこれを読んだ後、少なくとも、自社の強みを書いてみたくなりました。そして、自分の強みとは何かということも書いてみたくなりました。

ぜひ、様々な立場であっても、その立場によって、時期によっていろいろとメッセージが受け取れる素晴らしい1冊です!