【読学8】自分の価値を最大にする「ハーバードの心理学講義」~ブライアン・R・リトル著 本当の自分を知りたい、自分のやりたいことを見つけたい方におすすめ!心理テスト付きで面白い
心理学にもともと興味があり、最近はやりである「ハーバードの~~」というタイトルに惹きつけられて読んでみました!
確かに自分が今後何をどうしていきたいかというテーマで日々過ごしていますので、非常に楽しみながら読めました。
① あなたを閉じ込めている檻ーメガネを変えて世界を見る
② 「自分の性格」を理解するー5つの要素で適性がわかる
③ 別人を演じるー大切なもののために性格を変えるということ
④ 「タマネギ」か「アボカド」かー場に合わせるか、信念に従うか
⑤ 主体的に人生を生きるー運命はどのくらいコントロールできるのか
⑥ 性格は寿命も左右するーすべてを勝負する人、しない人
⑦ クリエイティビティは「才能」ではないー独創的な人ほど性格が悪い?
⑧ 住んでいる場所が「生活の質」を決めるーSNSで回復する人、疲れる人
⑨ 「パーソナル・プロジェクト」を追求するー人生をかけて達成したいことを見直す
⑩ 自分を変える挑戦ー幸福な人生を自分でつくる
まず、冒頭にパーソナリティは変えられるという言葉から始まります。
現代のパーソナリティは4つの主要な分野で進歩を遂げており、
1.遺伝的要素がどのように影響するか理解が深まった。
2.環境が個人のパーソナリティに及ぼす影響について理解が深まった。
3.動機とパーソナリティの関係について調査が進んで理解が深まった。
4.従来のパーソナリティ理論が精神病理学に重点を置いていたのとは対照的に人間のポジティブな側面に注目している。
と挙げています。
その上で10の章にそれぞれテーマを絞って書かれています。
要所ごとに心理テストも用意されていて、楽しみながら、自分を知る工夫がなされているのも本書の特徴だと言えます。
第一章で興味深い部分は著者が大学の講義で行った「評価基準を通じて自分自身を理解する」という実習についてです。
自らが重要だと考えている評価基準を書き出して、それを使って自分や自分の周りの人を評価してもらう、そして、次にその評価基準が変化することにどれぐらい抵抗を感じるかを調べるため、「明日目覚めたとき、現在の自分と正反対の状況になっていたら、どう思うか?」を尋ねるというものでした。
評価基準はまさに「成功している人」「金持ちな人」などのことで、その反対の「失敗ばかりしている人」「貧乏な人」ということになります。
一つあるいは、少ない評価基準にとらわれると、正しい情報が受け取れなくなるということを述べて、「メガネ」を変えると見えるものが変わるということを十分に納得させてくれます。
それぞれの章でしっかりと結論まで書いていきたいところですが、この第一章から始まる文章を読んで、すぐに実践できることは、先に述べた通り、「評価基準」について、今の自分について書き出し、その反対になっている自分を想像すること。
そして、第9章の内容になりますが、「パーソナル・プロジェクト」を追求することです。
具体的には
「パイロットになる」
「ウォーターベッドを買う」
「バハマに行く」
などです。
ただし書き方も重要だとしています。具体的な目標数字が入っているかどうかによっても違います。書き出すという点ではすぐに実施でき、すぐに行動にうつせるという部分が本書の良いところです。
近年は情報が非常に多くあり、インプットすることも多くなってきています。しかしアウトプットする機会がどれほど増えているかと想像すると、ほとんど増えていないというのが実態なのではないでしょうか?
だからこそ、様々な文献を通じてどのように行動していくか、頭の中を整理しながら実践していくことが重要です。