農暦ブログ

農を中心として自然や文化を大切に過ごしていく♪~パーマカルチャーの実践を目指して~

   
        
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【読学】人生ドラクエ化マニュアル!人生を楽しみたい!毎日がつまらないと感じる方必見!ドラクエファン納得の一冊

覚醒せよ!

人生は命がけのドラゴンクエストだ!

 

何ともドラクエファンには

たまらない一言です(笑)

 

単刀直入に

非常に読みやすい構成になっています!

 

なかなか時間がなくても

3日あれば細切れの時間を利用して

読むことができます。

 

時間としては3~4時間あれば

さくっと読めてしまう内容です。

 

対象としては

①人生をどう楽しめばよいかわからない方

②ポジティブな生き方をしたい方

③少しだけ仕事で疲れている方

などにおすすめな本です!

 

元エニックスに勤めていた筆者が

繰り返し伝えている内容が

人生にゲームの三大要素を投入すること!

 

三大要素とは

目的・敵・ルールのこと!

 

読んでみての個人的な感想を書いてみます。

 

気づき①

やはり大きな目的をもって行動しているか

非常に大切だと気づかされました。

ほんとに大きく言ってしまえば

「使命」のことです。

楽しみながら読みつつも、

どんな目的のために何をしていくか

ワクワクしながら考えることが

生きていく上での活力となりそうです!

 

気づき②

くじけそうになるとき、ポジティブ変換として

「壁」「嫌な人」を「敵」として考え

「敵なくして楽しさなし!」

という感覚がゲームを通じて気づかされました。

 

本書の中でも紹介されていますが

敵のいないゲームを想像したり、

無敵の主人公でゲームをしたりすることが

本当に楽しさなのか???

無限にレベル上げをした経験がある方なら

お気づきだと思います。

 

ボスを楽勝で倒してある程度の快感を覚えます。

しかし、時間が経つにつれて、

スリルがなくなり、面白くなくなっています。

 

人生の中でもある程度の「敵」「ルール」が

存在しないと本当につまらない日々を

送ってしまうのだな、と気づきました。

 

その③

構成が非常にわかりやすく、読みやすい!

これは書き手目線かもしれませんが

一章、一章が定型に近い形で

章の最後には偉人のコメントが載せられて

締まった文になっている。

そして、まさにレベルが上がっていく感覚で

読めてしまうところ凄いです!

物事を伝えていきたい!と思っている自分にとっては

学びの深い作品でした!

 

昨日は夜中にとってもきれいな

お月様をみることができました!

今後の予定を立てながら人生のドラクエ化を

実践してみよーーっと。


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【学び・映画】君の名は〜時間との向き合い方〜、おばあちゃんのセリフに感動しました!

 

【映画】君の名は。

 

寄り集まって

カタチをつくって

ねじれて絡まって

ときには戻って途切れ

また繫がる。

 

それが「結び」、それが「時間」

 

食べ物も、人の身体を通れば、

魂と繋がる。

それもまた結び。

 

なぜだか、ものすごく響いた言葉。

 

ストーリー的に自分がハマるだろうなぁと思っていた映画だったけれど、時間について、使命について考えさせられて、とっても驚き‼️

 

誰かを探すために生まれてきた。

何かをするために生まれてきた。

 

きっとそうなんだろうな。

 

なぜだかわからないけど、これ!って決めたことは何かに繋がってるんだろうな。

 

そして、「時間」に縛られるのではなく、「時間」が色々なものを繋いで結んでくれるように自分の命を大切に使っていこう✨

 

今更ではありますが(笑)

深くてとても素敵な映画でした💫

 

※時系列が頭で絡まって、3回見ました(笑)

 

http://www.kiminona.com/

 

 

君の名は。

君の名は。

 

 

 

【読学】図解 モチベーション大百科〜池田貴将著〜 ビジネスで使える良書!

今週のお題「読書の秋」

 

もともと読書好きなので、

久々に読学ということで書かせていただきます。

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「図解 モチベーション大百科」

 

この本を手に取って読んでみたいと思う

きっかけは2点です!

 

現在、組織を動かす身であり、

どのようにメンバーのモチベーションを

上げるかを考えていました。

 

そして

①自分のモチベーション分析

②他者のモチベーションアップ

という2点で使えると思って、本書を手に取りました。

 

まず、メリットとして

本書の中が割とカラフルになっていて

文字の羅列がつらい自分にとっては

非常に読みやすかったです。

 

その中でも読んでよかった3点をご紹介!

 

①数値の論理性!

⇒本書には随所に数値で示されている点が多くあります。

 実験結果をまとめた書籍であるため、まず、実験段階でも

 数値を用いた質問がなげかけられており、その結果についても

 数値で表されています。

 読んでいくうちに、信憑性が高く、いかに人に伝える際も

 数値の説得力があるということが学べます。

 

②自分の分析を行える!

⇒自分のモチベーションがどのように

 高まっているかを考えながら読んでいくと

 「そうそう!」

 と思える点がいくつか登場します。

なかでもCHAPTER6の自己管理のページでは

「時間不足が信念を失わさせる」

「興奮状態だと認めたほうが

 パフォーマンスが向上する」

というような文言が響いてきました。

 

さすがに、30代後半なので、

「そうなんだ!!」より「そうだよね!」

という気づきが多いですが、若い方が読むと

「そんなんだ!」という発見が多くあると思います。

 

③ビジネスの世界で役立つ!

CHAPTER自体が「意思決定」や「人材育成」

「目標設定」について書かれているため、

いろいろな人と関わりをもつビジネスには

かなり使える内容になっています。

相手がプラスに動けるようにこちらとしても

配慮をする。

 

その一歩として、基礎知識として

頭に本書の内容を入れておくとよいと思います。

 

 

最後に一点、気を付けておきたいこと

本書を武器にして

断言しないほうがよい

いう点です。

 

あくまでも、行動を科学した内容になっていますし

「~~こういう人が多い」などの書き方をされていますから

100%ではないということです。

 

あくまでも基礎知識として

本書の内容を入れて、

目の前にいる相手としっかり対話する。

自分と真摯に向き合う。

 

そのような観点で本書を利用されると

本当に素晴らしいと思います。

 

私も仕事をしている点で

多くの方と接触するということにおいて

非常に参考になる書籍でした!

 

めずらしく、客観的な文章になりました(笑)

【読学13】『経営者のためのリベラルアーツ入門』高橋幸輝著 ~経営者の教養は哲学と文学から、ものごとの本質をとらえる力を身に着ける!~

「どんな時代になっても、どんな難関が襲ってきても、自分は必ず生き残る経営者・リーダーになる」

 

そのために求められる究極の資質は3点だと著者は記しています。

 

・本質をとらえる力がある

・人間への理解力が深い
・決断の質が高い

 

経営の神様と称されるピーター・ドラッカーいわく

 

「マネジメントはリベラルアーツだ」


この本を読み進めていけばいくほど、すぐに答えが見つかるわけではありません。
しかしながら、経営者としてだけでなく1人の人として深みを増すことのできる本です。
本書は大きく3部構成になっています。

 

1.経営者にとってのリベラルアーツとは何か
2.「哲学」からアプローチするリベラルアーツ
3.「文学」からアプローチするリベラルアーツ

 


1.経営者にとってのリベラルアーツとは何か

 

リベラルアーツの起源は古代ギリシャにまで遡り、自由七科と言われています。

修辞学、論理学、文法学、数学、幾何学、天文学、音楽の七科です。

非常に幅広い内容ですが、本来リベラルアーツとは
どう考えるか、どう感じるかが重要で、そこに正解はなく、
難しさ、奥深さを感じつつ、そこに面白さを感じるものです。

リベラルアーツ=教養というイメージもあると思いますが
教養は、書物や礼儀作法から学ぶことができます。

 

しかし、経営者として最も大切なことがあります。

「究極の価値を問い続ける」

 

何が正しいのか?
幸せとは何か?
生とは?死とは?

 

まさに「哲学」が活きてくるという考え方です。
哲学では必ず自己の頭をつかいます。

本質への挑戦は、自分を高めるためには欠かせない事なのです。

 

自己の頭を使うメリットは2つあります。

 

①自分で考えた結果なので、その答えを選んだ理由がわかっている。
 -自分で決断し実行した結果であれば、仮に失敗してもある種の割り切りが生まれるので、はるかに精神的に健全で人のせいにすることなく心が落ち着く

 

②応用がきく
 -本質や真理を会得すると、色々と派生する問題の解決に応用ができるようになり、考えることでよりよく生きることができるようになる。

 

仕事だけでなく、プライベートで趣味の時間や旅行などでいつもとは違う環境にいる際も常に「なにか」「なぜか」を心に持つことも重要です。

 

物事の根源は「なにか」既成概念を疑ってみる、立場やスタンスを変えてみる、横断的にみる、そんな目線を用意してくれるのがリベラルアーツと言えるのだと結んでいます。


第2部「哲学からアプローチするリベラルアーツ」

 

このまとまりでは、リベラルアーツのベースである哲学について、効率よく要諦を抑えてある章です。

哲学者16名を著者が選び、それぞれのエッセンスを非常にわかりやすくまとめてあります。

「思考」「倫理」「政治」「経済」「文化・教養」「心理」と分けて書いてあるため、それぞれの分野ごとに哲学者の意思を共有することができます。

哲学は賢さではなく正しさを教えてくれる

 

ビジネスで言えば

賢さ=いかに利益を上げるか
正しさ=自社はどのような存在であるべきか

スキルとしての賢さが重宝されがちな中でこそ、「正しさ」が大きな意味をもつのだと著者は言います。

 

個人的には世阿弥の「3つの初心」と南原繁の「真理を求める姿勢」について書かれているところが非常に心に響きました。

 

第3部「文学からアプローチするリベラルアーツ」

 

最後の章でも経営者として、この文学作品は読んでおきたいというものを取り上げて、あらすじを含めて読みやすく書かれています。

経営者・リーダーに求められることは、

自分自身への深い洞察や他者を理解する能力です。


文学から受け取る感受性は、経験の積み重ねの量と共に強まっていく傾向があり、
文学を通じ、異なる時代と立場のキャラクターに感情移入し、自らを置換することで他者の人生を追体験できる。

 

「仕事は人があってなせる」

 

そのために人を理解することこそがリーダーとしての最重要課題となる、

と著者は言っています。

中でもシェイクスピアについては世界の経営者が必ず読んでいるという点で大きく取り上げられています。私自身も、シェイクスピアは子どものころに本や映画、劇などで少し知っている程度です。

 

しかしながら、本書を読みあらすじや、人物の捉え方を変えるだけで相当深い話であることが理解できます。改めて大人になって読んでみると、残虐な部分にも目を背けずに、登場人物の心理まで考察することで、他者の理解を進めることができるのだと実感しました。

 

他にも中学生時代に国語の教科書で読んだ「オツベルと象」も取り上げられており、物語を思い出すと同時に、別の視点での捉え方に面白みを感じることができます。


本書全体を通じて、リベラルアーツの意味を知る、まさに入門書という位置で読んでいくと大変面白いです。20代の若い方にも読んでいただきたい書でもあります。


小手先の考え方だけでなく、広く、深く物事を理解する重要性がこの本を通してわかります。また、本書の良いところは、作品や人物ごと、最後にそれぞれの人物の「付言」というかたちでまとめてあるところです。

 

例えば、「オツベルと象」の作者、宮沢賢治のところでは最後に

「永久の未完成 これ完成である」

という宮沢賢治の有名な言葉で締めくくっています。


他にも

 

「人間は意味を求めて生きる生き物だ(プラトン)」

「多数の友を持つも者は一人の友も持たない(アリストテレス)」

 

など、心に響く一言で終わっているため、そこでもじっくりと考えさせられます。

 

普段の何気ない言動でも、相手をよく見る必要性。
自分の身の回りに起こる何気ない出来事。

日常の中でも常に「なにか」「なぜか」を自分自分に問い続けるという大切さを気づかせてくれる素晴らしい本です。



【読学12】「すぐやる!」行動力を高める科学的な方法 菅原洋平著 ~すぐに行動できない人、やることを先延ばしにしてしまう人が変わるための本!

すぐにやろうとしてもなかなかできない方

 

必見です!

 

リハビリテーションの専門職である作業療法士の著者、菅原洋平さんが書いた書籍です。

 

やるべきだとわかっていても、なかなかすぐに行動はできないものです。

その問題について著者である菅原さんはこのように仰っています。

 

「すぐやらない」原因は、

「性格」や「やる気」ではない、

 

脳が「すぐやる」モードになっていないだけだ!!

 

なるほど、たしかに、人間の脳は勝手に壁をつくってしまったり、見えないものを勝手にみたりするようにどんどん知らない間に細工していく機能を持っています。

「脳をだます」という言葉はなんとなく聞いたことがあるような気がします。

 

1.まずは「脳の準備運動」から始めよう

 

「起床から4時間後に、頭がスッキリと冴えていますか?」

 

起床から4時間後が1日のうちで、もっとも頭がいい時間帯のため、この起床後4時間のタイミングであくびがでたり、ぼーっとしてしまう人は脳の活動が低下してしまっている証拠である。どうすればよいか。

 

課題をすぐに解決して高い成果を上げる人に睡眠不足の人はいない!

 

睡眠の法則として

①平日と休日の起床時間の差を1時間程度に抑える

②朝、目覚めたら窓から1mいないに入り、脳に太陽の光を届ける

③起床からおよそ6時間後に1~30分間、目を閉じる

④起床からおよそ11時間後の夕方には何としても眠らずに、できるだけ体を動かして体温を上げる

⑤翌朝の起きる時間を3回唱えてから眠る

 

大切なことは自ら頑張るという意志の力は必要なく、自分の脳が動きやすいように仕向けることだということです。

 

2.やるべきことにすぐ手をつけるコツは多くを見ないこと!

 

テレビを見ることがやめられない人の理由の一つとして、リモコンが片付いていないということがあります。

 

そこにリモコンがあるから、ついつい、と見てしまうことがあり、一度脳に見せてしまったら、逆らうことができないというものです。

 

では、どうするか。

 

性格や今までの人生の問題ではなく、やはり脳を変えることから始めようということです。

 

テレビを見ることがやめられない人は、まず、リモコンを置く位置を決めて、そもそも見える位置(特にリビングの机の上とか)に置かないことが重要です。

 

パソコンのメールに追われて忙しいと感じる人は、メールを見ない時間を作ること

 

特に、出勤直後のメールは開封しないことをエクササイズとして実践することを著者は勧めています。

 

3.フィードフォワードを実践しよう

 

フィードフォワードとは、目的を達成するためにどうあるべきかを予測して行動を決めるシステムのことです。

 

よくフィードバックという言葉は耳にしますが、フィードバックが「受け身」に対して「フィードフォワード」は「能動的」です。

 

自分はそもそもどこへ向かおうとしているか、何のために行動しているかを考える癖をつけるということです。

 

4.すぐやるスイッチを入れてモチベーションを上げよう!

 

人は皆、それぞれが自分だけの「メンタル文法」という解釈法を持ち、そのフィルターを通して人の話を聞いています。

 

人のセリフを自分の理解しやすい形(=メンタル文法)に当てはめて聞いています。

 

例えば、物事が順調に進んでいるときは、何を言われてもポジティブに解釈できたりすることも自分のメンタル文法によるものです。

 

受験生など、今が辛い状況と感じる人が「落ちる」「滑る」という言葉に敏感になるのも「ネガティブなメンタル文法」が作られている証拠です。

 

これもすべて脳の働きによるものです。

 

そこで、改善策として「状態+すぐやる」というメンタル文法をつくってしまおういうことです。

 

自分の体が自然に動く状態になっているときの言葉、モチベーションの源泉となるキーワードを見つけます。

 

「負けられない」

「人に褒められたい」

 

そのような言葉を書き出してみて、次に「すぐやる」という言葉をくっつけます。

「負けられないからすぐやる

「人に褒められたいからすぐやる

 

これだけで、脳の書き換え終了です!

これで、脳はモチベーションを刺激される状況を待ち構えてスタンバイするようになるので、先ほどのフィードフォワードも実践しやすくなります。

 

たくさん自分のモチベーションについて考え、たくさん書き出すことによって、自分のコントロールが上手くできるようになります。

 

まずは、睡眠の見直しをすること。

そして、何でも見える状態から、見たいものだけを見る状態へ。

最後に、自分の脳が喜ぶことを書いてその状態をキープすること。

 

これで、少しでも「すぐやる」脳に変わります!

脳が変われば行動が変わる!

 

「明日はこれをやろう!」と決めて起きた瞬間、スマホ、テレビ、PCは厳禁ですよ(笑)

やりたいことだけを見て楽しい日々を過ごしましょう!

【読学11】会社が生まれ変わる「全体最適」マネジメント 石原正博著~経営改革、イノベーションを実施しようとしているリーダーが読むべき本

現在、会社全体の評価制度から組織マネジメントを検討している身から、その日の会議終了後に本屋へ行きました。

 

目に飛び込んできたのが本書「全体最適」マネジメントの帯のクエスチョン

 

あなたの会社は部分最適に陥っていませんか?

・経営計画を作っても十分実行されない

・部署間が協力し合わない、対立することがある

・仕組みやルールを採り入れても形骸化することがある

・無駄に思える会議やミーティングが多い

・社員に自立性や主体性がない

 

1つでもあてはまるなら「全体最適化」が必要です。

 

「うちの会社やん・・・・・・・・」

「5つとも当てはまってるし・・・・・」

 

ということで即購入しました。

 

全体最適化というのは、「森全体でみよ」あるいは「全体観」でとらえることの重要性を言っています。

 

全体最適に対して「部分最適」という言葉も多用されますが、本書では「部分最適」を会社の方針、人、組織、仕組み、システムなどあらゆる経営資源が限られた範囲や部分では最適であるが、会社全体として見ればなんら貢献せず、不最適である。もしくは悪い影響を及ぼすこと」と定義されています。

 

本書では様々な企業の例があり、始めの内は、

「そうそう、うちの会社と一緒!」

「どこの会社も同じ悩みを抱えているのね~」

 

という感覚で面白いようにすいすい読めてしまいます。

 

企業が抱える問題の主な項目として以下の6点です。

 

1.ビジョンなどの方針・方向性にかんするもの

2.戦略や戦術的なもの

3.業務の流れや仕組みの問題

4.組織体制に関する者

5.評価の仕組みや人材育成制度など人に関すること

6.コミュニケーションや人間関係に関するもの

 

第3章までは、各企業の問題について様々なことが書いてありますが、本書の大切な部分は第4章からにあります。

 

いかに全体最適化を行っていくか。

 

「ビジョンを伝えること」

 

本書で筆者はこの「ビジョン浸透」が肝心要であるということが随所で感じられます。

ビジョンー人ー仕組みをつなぐことで全体最適化が初めて実行可能となるということです。

指示系統の一つとしてトップダウン方式があります。

上司が直接、部下に指示命令を下すというものです。

 

あまり、肯定的とされない言葉ではありますが、業績が伸びる企業は正しいトップダウンを行っていると筆者は言います。

 

トップダウンを日本語で表すと「上意下達」

本来の意味は上位者の命令や指示、言葉などを下位者へと伝えて、意思の疎通を図ることえお言っています。

上位にいる者がやろうとしていることの意味をしっかりと下位のものに伝えること。

これが経営者として最も重要だと言っています。

 

そして次に、その経営者の意思をどうつなぐかということで「経営企画部」という役割について触れられています。

一般的に何をしている部署なのかがわかりにくい部署ではありながら、今後の会社について熱をもったメンバーを集めて「経営企画部」が組織をつないでいくという解決案が書かれています。

まだ、企業の中に経営企画部がない場合は、本当に経営者を支えようというメンバーが立ち上がって創設する以外はないと思います。

 

中小企業で世代交代が一つの課題となっている企業であれば、管理職のメンバーが率先して、まずは立ち上げてみる。


当然、今行っている業務と平行して「経営企画部」としても活動を行っていくわけですので、ものすごくハードになります。しかし、そこまで会社のことを考えて行動できる経営企画部のメンバーであれば、次期経営者としての資格も十分にあるものだと思います。

 

同じようなことを筆者も読者に伝えています。

 

第5章では具体的な最適化のための行動について書かれていますが、感想としては、やはり「ビジョン浸透」に尽きるなということです。

 

どのようにコミュニケーションをとっていくか、現場はどのような視点で経営陣をみているか、など書かれていますが。明確なビジョンをトップが掲げ、ベクトルをそろえた上で、経営者と管理職の意思をどうつなぐか。

それぞれの想いが一致しなくとも、方向性が揃うだけで企業として相当な活性化が図れます。

 

まずは、本書を読んで自分の会社の「ビジョン」とは何かを問うてみて、そして、自分自身のことについても考えることをお勧めします。

 

「自分はこの会社で何を成し遂げたいか」

「自分の力でこの会社をどうしていきたいか」

 

この一人ひとりの力、マインドがすべての企業を幸せにしてくれます。

 

 

 

 

【読学10】『ゼロ秒思考 行動編』赤羽雄二著 すぐに動けない人へのヒントとツール~会議で発言できる人になりたい人はなれます!すぐに行動したい人必見!

即断即決、即実行しないのは多くの場合「逃げ」である。

 

ゼロ秒思考、A4メモ書きで有名な赤羽氏の続編はあまりにも心に響く言葉で始まります。

本書、ゼロ秒思考 行動編では具体的に校舎はするための方法が記載されています。 

 

自分自身、A4メモ書きを実践しつつ会社の上層部を目の前にすると、論破されてしまい、なかなか言いにくい空気が漂います。

発言が少なくなるとトップから、厳しく叱責されます(笑)

 

中小企業ではよくある会議風景なのでしょうね。

 

赤羽氏は即断即決、即実行すべき理由を6つ挙げています。

 

①先手をうてる

②PDCAを何度も回せる

③生産性が上がる

④周囲から信頼される

⑤部下もつられて早く動く

⑥組織全体が活気づく

 

本書ではとにかく、即断即決、即実行をテーマに書かれているため、A4メモ書きを実行して頭ではわかっていても行動できない人にはお勧めの本です。

 

第2章では即断即決、即実行を支えるものとして3点挙げています。

 

①全体観

 -物事の全体像を把握し、自分が今どこにいて、どういう状況かがわかる。あるいは 

  目の前、全体がどのようになっているか。常に全体を見渡し行動できる状態

 

②オプション

 -取りうる施策を複数挙げ、比較し評価する思考法のこと。

 -年末年始の過ごし方⇒自宅でのんびり、実家に帰る、ホテルで過ごすなど

 

フレームワーク

 -物事を整理する枠組みのこと。2×2の枠組みでまとめることが多い。

 -横軸=緊急度、縦軸=重要度 などのフレームワークが有名。

 

本書では、実践方法がいくつか提示してあるため、前書「ゼロ秒思考」よりも深い部分で頭を使うことができます。

 

その中で、自分自身は会議体における発言力を伸ばしたいという想いから、いくつか実践しています。特に本書に書かれていた第5章がものすごくためになりました!

 

「普段から質問にできる限り即答する!!」

 

なかなかできないですね。しかしそのためにすべきことも書かれています。

 

1.相手の質問、問題指摘を聞きながら全部理解する。

2.相手が話し終わる少し前から答えるか決めておく。

3.相手が話し終わったら即答する。

 

会議の発表がある際に、私はすぐに答えが出せません。そして、事前に資料がないとまったくついていくことができません。

その結果、何も話さずその日が終わっていくことがあります。

 

しかし、赤羽氏は、会議中でもメモ書きを推奨されています!!

 

これが何とも効果的!!

 

発表者が何を言いたくて何を決めたいのかがわかるようになり、何の話をしているかが

ついていけるようになりました。(まず会議のあり方を見直せという話ですが。。。)

 

そして、著者も書いている通り、発表者が発言を終えると同時に、質問するだけでも発表者だけでなく、周りの雰囲気が変わったり、上層部が安心して聞いているという姿を目にすることができました!

 

A4メモ書き恐るべし。。。。。

というか自分の頭の中だけで色々理解できる人がうらやましい。。。。

 

それでも会議はなくなりません。

黙ったままの会議はそのあとの自分自身の健康そのものも害します(笑)

 

もしも会議でうまく発言できていない方で、私と同じような悩みを持たれている方は一度、A4メモ書きの発展バージョンを試して、実践してみませんか?

 

すべて読まなくても、自分に足りない部分を確実に示してくれる本です。

赤羽氏の『ゼロ秒思考 行動編』は実務で使える良書です!

 

私も明日の会議で改めてしっかり発言できるよう実践していきます!